開催終了間近!自称AWS Summitソムリエによる超面白かったセッションBEST5 #AWSSummit
どうも!自称AWS Summitソムリエの春田です。
2020年9月8日から開催されてきましたAWS Summit Onlineですが、残すことあと4日となりました!
クラスメソッドの社員である私もレポート記事を書き続けきましたが、気付いたら計17本も書いておりました(笑)。元々2本くらいでいいかな〜と考えていたのですが、お客様事例セッションがあまりにも面白かったんですよね。こんな面白いドラマをタダで見れるなんて、本当に登壇者の皆様および日本企業の皆様には感謝ばかりです。
レポートで上がっている記事は開催期間が過ぎても確認することができますが、「特に面白かったセッションはぜひ動画でご視聴いただきたい!」と思いまして、私の独断と偏見による面白かったセッションを5つをご紹介していきたいと思います。
第1位 CUS-35: KYBにおけるAWSを活用したIoT-Platform の構築~予知保全システムにおけるAmazon SageMakerの活用~
個人的に一番面白かったセッションは、機械学習とIoTを扱ったKYB社さんの事例でした!一言で言うと「完璧」です。
パッと見て伝わって程よく緩いプレゼンのスライド、ゆっくり伝わりやすい声のトーンといったプレゼンとしての見栄え的な部分から、内容もまさにSageMakerベストプラクティス!といった具合で、骨の髄までしゃぶりつきたくなる美しさでした。プレゼン手法の勉強としても、機械学習周りの勉強としても、様々な観点からためになるセッション動画です。
私個人にとっては機械学習は勉強中、IoTは全く未知の世界だったのですが、解説が本当にわかりやすかったです。ゆくゆくはこんなプレゼンができるようになりたいなぁ、なんて思っていたり。
第2位 CUS-63: SAP BusinessObjects向けクエリパフォーマンス向上の取り組みと、Amazon Redshift ConcurrencyScalingの活用による効果
第2位は、私の仕事柄からRedshiftの事例を選ばさせていただきました。コーセーさんの事例では、Redshiftのクエリ同時実行数問題を解決するために取った様々なアプローチがまとめられています。
中でも特に凄かったのが、Concurrency ScalingとWorkload Managementの組み合わせ方です。クエリの並列実行数がデフォルト値では5
なのですが、この設定のままだとConcurrency Scalingがうまく機能しないことがある、という事実はかなり大きな知見でした。「Concurrency Scalingを無料枠の範囲に押さえながら、最大限のパフォーマンスを取得するための一番良い組み合わせはどれか?」の検証過程がかなり緻密に設計されており、こちらもかなり参考になります。
Redshiftに関わっている方はぜひチェックしてみてください!
第3位 CUS-46: Mobility TechnologiesがAWSで実現するダイナミックマップへの取り組み
第3位は、自動運転技術の最先端を垣間見ることができるMobility Technologiesさんのセッションです。
自動運転技術って昨今は何かにつけてよく耳にする言葉ですが、それが具体的にどういう技術で構成されているのか、ご存知でない方も多いのではないでしょうか?本セッションでは、自動運転の実現には必須のダイナミックマップについて事細かにわかりやすく紹介しています。「うわすっげぇ何それやばい」の連続でした。
自動運転技術ってこんなにも面白い技術だったことに気付き、これに携わっている方を羨ましく思います。またIoT関連のAWSサービスやFXs for Lustreなんて普段は全く扱わないサービスなので、このセッションのおかげでだいぶ視野が広がったなという感覚です。
第4位 CUS-60: インフラエンジニアは働かない~AWSのフルマネージドサービスでメンテフリーになるまで~
第4位は、カプコンさんスマホゲーム「モンスターハンターライダーズ」の事例です。遊び心満載で、視聴したセッションの中ではダントツにキャッチーでした!挿絵がとてもかわいいです。
「働きたくない」「面倒なことはしたくない」とは、エンジニアの誰もが思うことでしょう。そんな現場の本音を正直にぶちまけているセッションですが、事例としての内容はガチです。EKSやDynamoDBなどに関する、実際の検証や肌感に基づいた知見が数多く紹介されています。
特にゲームやアプリケーションエンジニアの方にとっては、参考になるセッションかなと思います!
第5位 CUS-82: 情報子会社のクラウドジャーニー
最後は、NRIシステムテクノさんのクラウド移行事例を紹介させていただきます。これも本当に良い内容でした。
私は新卒でクラスメソッドに入ったため、オンプレ環境を見たことすらない生粋のクラウドっ子です。なのでこういったオンプレからクラウドへの移行事例はとても貴重で、クラウド移行以前の現場の背景や価値観を知ることができ、かなり勉強になりました。「クラウドに移行する前に、まずは社内が抱えるオンプレ以来の価値観を変えなければならない」という背景は、弊社のようなクラウド導入を支援する側の人間は絶対に把握しておくべきことですし、「憧れのオートスケーリング」といった表現からも、オンプレと比較した時のクラウドのメリットを改めて実感することができました。
「クラウドをバリバリ使って、ブイブイ言わせている方」や「組織全体が技術マインドに溢れ、自走されている方」には得るものが少ないと最初に話されていますが、むしろクラウドエンジニアにおすすめしたい価値あるセッションです。すでにクラウドに慣れてしまった方も、ぜひクラウドに慣れる前の視点に振り返ってみてください。
最後に
AWS Summit Onlineは9月30日で閉幕です!興味のあるセッションは今のうちにチェックしておきましょう!